出口王仁三郎の皇道大本とスサノオ経綸(けいりん)    
皇道大本とスサノオ経綸    
出口王仁三郎著

ISBN978-4-900441-91-0 C0014
B六判/342頁
定価2100円(本体2000円+税)    

    説明            
 大日本帝国政府の大失策!
大正から昭和初期、オニサブローの「皇道大本」には、世界の政治・経済・宗教・民族戦争を根絶する大秘策と平和への大経綸がある。だが当局は、昭和十年十二月八日、この神策を弾圧し壊滅させてしまう。

日本全国からアジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア、南北アメリカ(五大洲)に八百万の支持者会員へと拡大した「皇道大本」は、天皇の道から世界の政治・経済・教育・倫理・道徳・宗教・芸術・科学一切を指導する普遍的思想哲学を持つ。
現代の常識を覆すオニサブローの皇道構想、世の立直し、丹波の霊府に復活する。
 明治維新の変革期に生れた大本教に、高熊山の修業を終えた出口王仁三郎聖師(上田喜三郎)が現れてより、世界は益々激動期に入る。西洋諸国は産業革命より土地、資源を求めてアフリカ、アジアを併呑、侵略し、窮極の目的は日本であるとの危機感が漂っていた。この変革期に出口聖師は、高熊山で見聞した霊界での体験から民衆を救うのはこの時と、「大正維新」、「昭和維新」を「神政復古」「世界改造」「世界を道義的に統一する」好機と捉え、「一切の立替え立直し」「祭政一致のスサノオ大経綸」を実践実行する。
 大正、昭和の初期は、世界的に大恐慌が押し寄せ大企業、軍需工業は活況するが政治腐敗、経済不況は都市から農村に向い農家は窮乏し、とりわけ北陸、東北では冷害、干ばつ、風水害による大凶作が続く。
 出口聖師は、世界の民衆を救済するため大正五年、昭和八年に大本を「皇道大本」と二度に渡り改称し、「世界大家族制度」を目的に、天皇の道、宗教、倫理、科学、経済等一切を指導する大改革の根本原理を民衆に提唱し活動する。
 私有財産、租税を撤廃し土地を天皇に奉還して「拝借権」とすること。貿易は国家とすること。経済は金銀為本を廃止して天産物自給の土地本位による皇道経済、皇道為本、稜威為本、農業為本を実施すること。租税は、第十代・崇神天皇の調貢の制から生れた外国の制度で富国強兵、大個人主義を造成する原因で、これを日本古来開化天皇時代の「惟神の道」「皇道」の復活を訴える。
 天皇(万民の罪をアガナウ救い主としての天皇)は、天から世界を統一する主、師、親の三徳を具備する現人神で、璽・鏡・剣が天賦的に与えられている。その天皇を中心に戦争もなく貧富もない、万民和楽の奇想天外な神策を打ち出し「皇道宣布」を日本全国から、世界へと展開し、これを支持する者、信者・賛同者は八百万人に達する。これからの世界のためにスサノオ皇道論理に注目したい。
 本書は関係資料を『霊界物語』『神霊界』『出口王仁三郎全集』『玉鏡』『月鏡』『水鏡』、当時発行の単行本から蒐集し編集した。      

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